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大人の発達障害の生きづらさを軽減

片付けられない男性

大人の発達障害では、主なものに自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)があります。

発達障害は、生まれつき脳機能の一部に偏りがある、いわゆる特性があるということです。

 

子どもの時に見過ごされた特性は、大人になっても変わらず、症状を変化させながら残存しています。

 

そのため、成人後、社会の中で生きづらさを感じている人が少なくないと言われています。

 

また、自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)は、約30%から50%程度併存していると言われています。

大人の自閉スペクトラム症(ASD)の得手不得手

大人の自閉スペクトラム症(ASD)の得手不得手

大人の注意欠如・多動症(ADHD)の得手不得手

大人の注意欠如・多動症(ADHD)の得手不得手

生きづらさの原因からなる二次障害

 

根幹にある発達障害(一次障害)の影響で、日常生活、職場や仕事で生じる「生きづらさ」が原因となり、心身が不調になることを二次障害と言います。

主な二次障害

  • うつ病
  • 抑うつ状態
  • 不安障害
  • 適応障害
  • 依存症
  • 嗜癖行動
  • パーソナリティ障害
  • 睡眠障害
  • 心身症
  • 強迫性障害 などの精神疾患

二次障害の予防策

 

二次障害にならない予防として、早期の段階で専門医から正しい診断を受け、一次障害である発達障害を自身が認める必要があります。

 

その上で、適切な治療を受け、周囲からの理解とサポートを受けることが大切になります。

 

また、二次障害になってしまった場合は、一次障害を踏まえての専門医の治療が大切になりますので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

 

達障害(一次障害)は特性のため、軽減することは可能ですが、完治させることはできません。

 

しかし、それによって併発する二次障害は、専門医が治すことができると言われています。

 

そのために、本人と周囲が発達障害への「正しい理解」をすることが必要不可欠です。